- 焚き火でフェザースティックを上手く作りたいけど、どのナイフ買えばいいかイマイチ分からないんだよね…
- 色々なナイフがあってよくわからない
- フェザースティックを作る際ににお勧めのナイフを教えて!
一般的に焚き火で焚き付けをする際に「ナイフでフェザースティックを上手く作りたいけど、どのナイフを買えばいいの?」と悩むケースは非常に多いです。
私は2015年から、6年で300泊のキャンプを行ってきました。しかしそれらを通して、数々のキャンプギアの購入を繰り返し、たくさんお金を使い、たくさんの遠回りをしてきました。
そこでこの記事では、ナイフでフェザースティックを作る際にお勧めのナイフ【HELLE Temagami CA/ヘレ テマガミ カーボン】の『ギアの紹介』と『具体的な使用例』を解説します。
この記事を読めば、なぜフェザースティックを上手く作りたい方へお勧めのナイフが「HELLE Temagami CA」なのかが分かります。
すでに「HELLE Temagami CA」をお持ちの方は以下の記事もお勧めです
【HELLE Temagami】は私のベストフェザーナイフ
私は【HELLE(ヘレ) Temagami(テマガミ)CA】に辿りつきました
皆さんはキャンプでナイフを使っていますか?
焚き火で焚きつけの作業をする時に必要になってくるフェザースティック。
私はフェザースティックを作る際に毎回ナイフを使っています。
【フェザースティック】とは下記のような小割にした薪を薄く削いで着火しやすくする為に加工した木材の事を呼びます。
私の焚き火はフェザースティックから始まると言っても過言ではありません。
私は「モーラナイフのコンパニオン」からナイフを入門し、使い倒して研ぎを学びました。
度重なる研磨作業をえて、今ではコンパニオンは原型をとどめていません。
今回はモーラナイフを使い倒した先に辿りついたナイフ、私が愛用しているベストフェザーナイフ【HELLEのTemagamiCA】のご紹介をしていきたいと思います。
【HELLE(ヘレ) Temagami(テマガミ) CA】の紹介
HELLE(ヘレ)とは?
ヘレはノルウェーの田舎の村で鍛冶屋の息子ヘレー兄弟が1832年に立ち上げたナイフメーカーです。
バックにナイフを詰め込んで自転車での行商からスタートし、その後食卓用のナイフや食器と幅を広げてナイフを製造してきました。
スカンジナビアでのシェアは80パーセントと スカンジナビアのハンター、フィッシャーマン、キャンパーなどに多大な支持を受けているナイフメーカーとなっています。
昨今の大量生産の時代の中で職人が一つ一つ手作りで製作している点にも魅力を感じました。
1932年、ノルウェー西部の町、ホルメダールで誕生した「ヘレナイフ」。山々やフィヨルド、海岸線といったホルメダールの美しい自然からインスピレーションを受けたデザインは、品質と伝統、クラフトマンシップを大切にしながら、45もの工程を経て熟練エが1本1本丁寧に仕上げています。
出典:HELLE正規代理店UPI公式サイト
「Temagami(テマガミ)CA」の特徴
「Temagami(テマガミ)」はカナダにある森の名前に由来しています
ヘレのナイフの商品名には実際する「森の名前」や「動物の名前」が名づけられています
※下の写真は私が所有するTemagamiですが、グリップも削っていますし、ブレードの印字も磨いて取り除いてあるので見た目はTemagamiに見えなくなってしまっています。
スペック
- 制作年:2011年
- デザイン:Les Stroud
- 生産国:ノルウェー
- 付属品:クロス
- 刃素材:トリプルラミネートカーボンスチール
- 柄素材:Curly birch(カーリーバーチ)
- シース素材:レザー(本革)
- ブレード長:110mm
- ブレード厚:3.0mm
- 柄長:120mm
- 重量: 重量155g
- シース重量60g
「Temagami(テマガミ)」のメリット、デメリット
私が感じたTemagamiのメリット、デメリットを記述します。
メリット
- ブレードがトリプルラミネート(固い鋼材を柔らかい鋼材で挟んでいる)為、刃先は固いが研ぎやすい。
- カーリーバーチのグリップが適度に膨らみがある為しっかり握れ、刃先に力が伝えやすい
- 刃厚とスカンジグラインドのバランスが良く、フェザースティックがとても造りやすい。
- HELLEナイフのラインナップの中でCA(カーボンスチール)は「Temagami」だけ。※2021年時点
※2023年時点ではカーボンスチールを用いたナイフに「VIKING / バイキング」が追加されていました。
デメリット
- ブレードがカーボンの為、水分が付着状態で放置すると錆びてしまう。
- ハーフタングの為、バトニングには向かない
- タイミングによっては入手が困難。
使用者とナイフの相性もあるとは思いますが、友人のナイフを含めて色々なナイフを触ってきた私にとって「Temagami」がベストフェザーナイフになっています。
私が「Temagami(テマガミ)」を選んだ理由
私がナイフに求める用途はまさに「フェザースティック用ナイフ」でした。
薪の小割はハンドアックスで行う為、ナイフでのバトニングはしない方針です。
ナイフ一本で全てをまかなうという選択肢もありますが、個人的に効率が悪く「用途別に刃物を使いたい」というのが当時の私の方針でしたし、その考えは今でも変わってわいません。
当時の私のナイフ選びの条件を記載します。
- ブレード長が100mm、ブレード厚が3mm程である事。
- 北欧(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド)のメーカーである事。
- 刃は「スカンジグラインド」である事。
- 冬場も冷たく感じずらくグリップ性を優先する為「ハーフタング」か「マウスタング」である事。
- グリップが「カーリーバーチ(白樺の瘤材)」である事。
- ブレードは「カーボンスチール」である事。
「サバイバルナイフ」でも「ハンティングナイフ」でもない、ブッシュクラフトの本場「北欧のクラフトマンシップナイフ」、、
多数の条件から選んだナイフが「TemagamiCA(テマガミカーボン)」でした。
写真で「Temagami」を解説
ハーフタング
ハーフタングなのでナイフの背の部分はブレードが出ています。
フルタングに比べてブレードに触れる面積が狭いため、寒い季節にナイフを触った際に冷たく感じずらいのも特徴です。
グリップはCurly birch(カーリーバーチ)
グリップはカーリーバーチで造られています。
グリップの腹部分の膨らみも絶妙で握り心地も最高な為、力を上手く伝えることができます。
ブレードは「カーボンスチール」
カーボンスチールの特徴は、なんといってもカミソリのような刃が簡単につけられるところです。
この鋼材のおかげでフェザースティックもスルスル作ることができます。
手入れを怠るとカーボンスチールはすぐ錆びてしまいますが、私としてはナイフは観賞用ではなく実用品な為サビも味と感じています。
トリプルラミネート
ブレードが3層構造で造られている「トリプルラミネート構造」が用いられています。
ブレードの刃先から5mm程の異なる色に見える所に「トリプルラミネート」のサンドイッチ部分が見えると思います。
刃先になる硬い鋼材を柔らかい鋼材で挟んで造られてある為、研磨がしやすくなる特徴があります。
メンテナンス(研ぎ)の頻度
砥石で研ぐのは6か月に1度程です。
普段は革砥でのストロップのみで行っていますが、その頻度も2ヶ月に1度ほどで済んでいますのでメンテナンスも簡単です。
※求める刃先の精度と研ぎの精度によって研磨作業の頻度は異なります。
フェザースティックを作っている様子
下記YouTubeコンテンツの「5:17」からフェザースティックを作っているシーンをご覧いただけます
そんなに考えずにフェザーを作っているシーンですが、
このナイフの優秀さがわかる動画になっていると思います
まとめ
今回は私が愛用しているナイフ【HELLE Temagami CA/ヘレ テマガミ カーボン】の紹介記事でした。
ナイフの世界はとても奥が深い世界です。
「研ぎ」の部分だけでも、とっても難しく深さを感じました。
個人的にキャンプギアは「ギアの値段」ではなく、「使用する本人が使いやすいギアを使えば良い」事だと思っています。
しかしスキルを身に付け、突き詰めた先でないと見えないギア選びもあると思いますし、私自身もキャンプを始めてからの5年間で数々のそれに直面してきました。
今回ご案内したナイフはあくまでも「使い方」「手の形」「好み」の部分で私の条件に合致しただけであって、このナイフが皆様のニーズに合致するという訳でわありませんが、少なくとも6年間で300泊のキャンプを行い、知人が所有するモノも含めて10本近くのナイフを握ってきた私が選んだ「ベストフェザーナイフ」が【Temagami CA】だという事は紛れもない事実です。
このコンテンツが皆様のナイフ選びの参考になりましたら幸いです。